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前回の記事では「大容量ファイル転送サービス」について比較したので、今回は複数のPCでファイルを共有したい時などに便利な 「オンラインストレージ」について比較してみたいと思います。

一時的なファイルの受け渡しに使う「ファイル転送サービス」と違って、「オンラインストレージ」というのは長期的にファイルを保存・共有するために利用するサービスのことです。 例えば自社と取引先とで複数のファイルをリアルタイムで共有したい場合や、自分一人で複数のPCを管理している場合などに使うとものすごく便利なサービスですね。

これまでUSBメモリや外付けハードディスクなどにデータを保存していた人は、このオンラインストレージを使うことで今までよりも遥かに便利で安全なファイルのバックアップが出来るようになりますし、また複数の人(PC)とファイルを共有したい時もかなり簡単にファイルの共有化が出来るようになります。

「オンラインストレージ」を一言で表すならば、「インターネット上にあっていつでも簡単にアクセスできるもう一つのハードディスク」のようなイメージです。

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「無料で使える」オンラインストレージの機能比較一覧表

現時点で人気の高い「無料で使えるファイルストレージ」を以下にまとめてみました。 ビジネス用途で使う人は無料版だとちょっと容量が足りないかもしれませんが、趣味で利用する分には無料版でも十分だと思います。 (逆にビジネス用途で利用する人なら、有料版を使う価値は十分にあります)

サービスごとにちょっと「クセ」のようなものがありますので、後半に書いてある所感(感想)なども参考に、自分にあったサービスを選んでみて下さい。

サービス名 容量 対応
OS
日本語 専用
ソフト
PC
台数
フォルダ
指定
同期
方法
ファイル
履歴
ファイル
種類
ファイル
サイズ
制限
WEB
閲覧
iphone
ソフト
有料
プラン
Dropbox 2GB
(8GB)
Win、Mac、Linux 未対応 あり 無制限 不可(※1) 自動 過去30日間 なし なし 対応 あり 50GB/月9.99ドル(年99ドル)
SugerSync 2GB Win、Mac、iPhone/iPod Touch、BlackBerry、Android、Windows Mobile、Symbian 対応 あり 2台 可能 自動 最新バージョン5つ なし なし 対応 あり 30GB/月4.99ドル(年49.99ドル)
ZumoDrive 1GB
(2GB)
Windows、Mac、Linux、iPhone、Android、Palm Pre 対応 あり 無制限 可能 自動 過去30日間 なし なし 対応 あり 10GB/月2.99ドル
SkyDrive 25GB Windows 対応 あり 無制限 可能 同期せず - なし 50MBまで 対応 なし なし
quanp 1GB Windows、Macは一部サービスに制限あり 対応 あり - 可能 無料では共有はできず - なし なし 対応 あり 10GB/月300円
Googleドキュメント 1GB Win、Mac、Linux(ブラウザー上で操作を行うためOSの種類は問わない) 対応 なし 無制限 可能 自動 特になし? なし 最大1024MB 対応 - 20GB/年5ドル
NAVER Nドライブ 5GB Win 対応 あり 無制限 不可 手動 - 基本的に閲覧のみ 最大200MB 対応 あり(閲覧、削除のみ)
【項目に関する補足】
・PC台数 …
同期できるPCの台数のことです。
・フォルダ指定 …
同期するフォルダを任意に指定できるかどうかを表しています。
・ファイル履歴 …
各ファイルの過去の状態をどれくらい記憶しているかということを表しています。この期間内なら過去の状態のファイルが復元出来る可能性があります。

※1 Dropboxでは基本的に同期するフォルダの指定はできず、「My Dropbox」だけが対象となります、現在公開されているベータ版ではフォルダ指定が可能です。

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オススメのオンラインストレージはどれ?

単純に知名度で考えた場合、今のところ日本では「Dropbox」が頭一つ抜けている感じで、それに追従するサービスとして「SugerSync」があり、最近人気が出てきたのが「ZumoDrive」といった感じでしょうか。
しかしこれらのオンラインストレージを実際に使ってみた感想としては、現時点ではどのサービスにも一長一短があり、「似ているんだけど微妙にクセがある・・・」といった感じですね。

そんわなけで、文句なしでオススメできるオンラインストレージというのは今のところない状態なので、用途ごとに向いているサービスを下記にまとめてみました。

初心者なら使い方がシンプルな「Dropbox」で決まり!

これから初めてオンラインストレージを使う人や、または「趣味として使うから複雑な機能はいらない」という人は、使い方がシンプルな「Dropbox」が合っていると思います。

「Dropbox」の特徴は、原則としてすべてのファイルが「My Dropbox」というフォルダ内で管理されることです。
つまり、オンラインストレージを通して共有化やバックアップをしたいファイルがあったら、とりあえず「My Dropbox」内に入れておけばOKという、非常にわかりやすい使い方ができます。

「SugerSync」などに比べて複雑な設定ができないかわりに、ほんとんど説明を読まなくても使えるくらい簡単なサービスなので、難しいのは嫌だという人は「Dropbox」で決まりでしょう。

今のところ大きな欠点の一つとして「日本語に対応していない」というのがちょっと気になりますが、まぁ日本語の説明がなくても特に問題ないくらい簡単なので、初心者の方は「Dropbox」から始めてみるとわかりやすいと思います。

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ビジネス用途使うなら高機能な「SugerSync」がオススメ!

一方で趣味ではなくビジネス用途で使うならば、機能面に優れている「SugerSync」がオススメです。

「SugerSync」は今あるオンラインストレージの中ではもっとも機能面が充実しているサービスの一つで、前述の「Dropbox」にある機能はすべて「SugerSync」でもカバーしています。

イメージ的には、「Dropbox」は『初心者向けの簡易モデル』みたいな感じで、「SugerSync」の方は『上級者向けのカスタマイズモデル』のような感じですね。

「Dropbox」との最大の違いは、共有化やバックアップをしたいフォルダを任意に指定できるという点です。
「Dropbox」では「My Dropbox」という特定のフォルダが指定されているのに対して、「SugerSync」ではその縛りがありませんので、自分のパソコン内にあるフォルダならどれでも任意に共有・バックアップを行うことが出来ます。 これはかなり便利ですね。

また、たぶんビジネス用途で使う人の場合は、無料アカウントではなくて有料アカウントも視野に入ってくると思いますが、有料の場合は3台以上のパソコンを共有化できます。(月4.99ドル〜) この時、それぞれのパソコンごとに共有するフォルダを任意指定できるので、より柔軟なファイルの共有化が可能になります。

わかりやすく簡単な例を書いてみると、

SugerSync パソコンA パソコンB パソコンC
日記、仕事、写真の3フォルダを保持(万一の場合のバックアップになる) 日記、仕事、写真の3フォルダを共有 日記、写真の2フォルダを共有 仕事フォルダのみ共有

こんな感じの設定も可能というわけです。

Aがすべてのファイルを管理しているマスターPCのようなものだとしたら、Bのパソコンはプライベート用のセカンドマシン、そしてCは外出先で使うノートパソコンのようなイメージと考えるとわかりやすいかもしれません。

AとCでは「仕事」フォルダを共有化していますので、仕事で使うファイルに関してはどちらのPCでも同じ状態で扱うことができます。 一方でプライベートに関するフォルダは共有化していませんので、取引先などでCのパソコンを使用する場合でも、個人的なファイルを見られる心配はないわけです。

また、「SugerSync」には「Magic Briefcase」という特殊なフォルダがあり、これが「Dropbox」における「My Dropbox」に相当します。
したがって、「どのPCでもよく使うファイル」に関しては「Magic Briefcase」に入れておけばOKということになります。

このように、機能面においては「Dropbox」よりも「SugerSync」の方が優れていると言えるので、ビジネス用途の人は「SugerSync」の方をオススメします。
ちょっと使い方が複雑になるというデメリットはありますが、「SugerSync」については先日日本語に対応したので、下記のサイトを参考にすればすぐに慣れると思います。

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iPhoneやiPadで使うなら「ZumoDrive」が便利!

日本ではまだあまり知名度はありませんが、「ZumoDrive」というオンラインストレージもかなり便利なので今後伸びてきそうだなと注目しています。 この「ZumoDrive」の主な特長は、オンラインストレージ上にあるファイルが『主』として扱われることです。

例えば「Dropbox」や「SugerSync」の場合だと、原則としてPC内にあるファイルが『主』となっていて、オンラインストレージ上にあるファイルが『従』となります。 したがってPC上からファイルを削除すると、オンラインストレージ上のファイルも削除されるという形になります。

一方で「ZumoDrive」の場合、基本設定においてはオンラインストレージ上のファイルが『主』となっているため、一度ファイルを「ZumoDrive」上にアップロードしてしまえば、自分のPC内からはファイルを削除してしまえるという利点があります。

このシステムがどういった時に便利なのかというと、iPhoneやiPadなどの「ハードディスク容量が少ないデバイス」を使う時非常に便利です。
例えば大量の音楽ファイルや画像ファイルなどは「ZumoDrive」で保持しておいて、使う時だけストリーミング(リアルタイム)でiPhone上に呼び出す・・・なんて使い方ができます。

もちろん、設定を変えればPC上とオンラインストレージ上のファイルを同期して、Dropbox」などと同じ使い方も出来るので、今後人気が出てきそうなサービスではないかと期待しています。

※ただしビジネス用途で使う人の場合は、大事なファイルがオンラインストレージ上にしかないのは不安だと思いますし、そもそもハードディスク容量が大きなPCで使うならあまりメリットはないので、やはり今のところ「SugerSync」の方がビジネス向けかなという気がします。

【「ZumoDrive」の使い方を解説したサイト】

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まとめ:オンラインストレージの長所と短所

最後に、まとめとしてオンラインストレージの長所と、使う上での注意点をまとめておきたいと思います。
まずは長所からまとめていきましょう。

オンラインストレージ選びについての注意点

というわけで、現時点でのオススメのオンラインストレージについての所感を書いてみました。 どのサービスも一長一短という感じなので、用途に合わせて使い分けるというのが今の段階では正解かなと思います。

ただし正直なところ、今後はどのサービスも似たような機能を盛り込んでくるのではないかと感じてもいます。
例えば「Dropbox」の場合、今公開しているベータ版では任意のフォルダ指定ができるようなので、これが公式な機能になれば「SugerSync」とはあまり大差がなくなってきますよね。

そうなってくると、あとは料金的な部分での差と、日本国内における「知名度(利用者数)」がけっこう重要になってくるのでは・・・という気がしています。

なぜかというと、

  • ・利用者が多いほど使い方を解説した本やサイトが充実する
  • ・知名度が高ければ取引先などに利用を促す際も話が切り出しやすい
  • ・サービス自体がつぶれる心配が少なくなる

このような長所が挙げられますが、やはり最大のポイントは「ファイルの同期」と「バックアップ」ではないでしょうか。

複数台のPCで同じファイルを扱う時は、以前までは「どのパソコンの最新状態のファイルが入っているか?」を常に気にしながら作業を進めなければなりませんでしたが、オンラインストレージでファイルの同期を取っておけばこのような心配はありません。
常にどのPCでも、最新状態のファイルが開けるというメリットがあります。

それからバックアップ機能に関しても非常に強力なので、ビジネス用途の人はかなり心強いですよね。
ちょっと前までは自分でハードディスクのRAIDを組むなどして万一の場合に備えていましたが、いまならオンラインストレージに申し込むだけで自動的にバックアップが取れてしまいます。

おまけに、自分のPCとはまったく異なる場所にデータが保存されていますので、万一火事などで職場のPCが丸ごと焼けてしまっても、オンラインストレージ上にあるファイルは無事です(笑)

しかも、主要サービスにはファイルのリビジョン管理機能(※)がついているので、過去の状態に遡ってファイルを復元することが出来ます。

※ファイルの編集履歴を記憶しておき、過去の時点での状態でファイルを復元できる機能のこと。 重要なファイルを間違って上書き保存してしまった場合でも、オンラインストレージ上に履歴が残っていれば安心というわけです。

一方で、オンラインストレージ系のサービスを使う際にはいくつか注意点もあります。

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オンラインストレージを使う場合の注意点

  • ・マシンパワーが弱いとパソコンが重くなるかも(回線速度も影響するかも)
  • ・ファイルの同期にはタイムラグがある
  • ・細かなファイルを大量に同期させるのはちょっと苦手
  • ・まれに重複ファイルが出来てしまう場合がある
  • ・万一同期しているパソコンを紛失したら、他のパソコンも影響を受ける可能性がある
※「Dropbox」や「SugerSync」は差分ファイルだけをやりとりします。

したがって細かなファイルがたくさんある場合は、最初だけ直接ファイルをコピーして同期するフォルダをまったく同じ状態にしておき、そこからオンラインストレージを使って同期化を始めた方がスムーズにいきます。

また、ファイルの同期中に片方のPCの電源を落としたりしてしまうと、次回立ち上げた際に中途半端な状態で同期が再スタートしてしまい、同じファイルが2つできてしまうことがまれにあります。

※片方が最新状態のファイルで、もう片方はその前の状態になる。

たまにしか起こらないので別に気にしなくてもよいと思いますが、ファイルがダブってしまった場合は間違えないように古い方のファイルを消しておきましょう。

最後に、万一同期しているPCを紛失してしまった場合についてですが、これは放っておくと怪しいファイルを他のPCにまで送りつけられてしまう可能性があります。

したがってもし同期しているPCをなくしてしまった場合には、いったん手元にあるPCを使って「同期しているフォルダの中身を空に」しましょう。
これで落とした側のPCが次に同期しようとした際に、フォルダの中身が空になるはずだからです。

その上で落としたPCとの同期設定を解除すれば、以降は勝手に変なファイルを送りつけられてくるようなことはなくなると思います。

というわけで、今回はオンラインストレージについてまとめてみました。
このサービスは今後もどんどん人気が出て活発になってくると思いますので、また何か新しい情報が入ったら更新していきたいと思います。

まだオンラインストレージを使ったことがないという人は、一度使ってみたらもう手放せなくなると思うので、ぜひ一度使ってみて下さい。

その他参考になりそうなサイト

無料オンラインストレージの口コミ・評判ランキング
http://minhyo.jp/storage/

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